学校耐震化率90・9%/宮古島市
県内11市でトップ/中学校舎は100%達成
文部科学省が2日に全国公立小中学校の耐震化率(2014年4月1日現在)を発表したのに伴い、宮古島市教育委員会(宮國博教育長)は3日までに市内の幼、小、中学校の耐震化率を公表した。市立公立学校全施設の耐震化率は90・9%で、県平均の84・1%を上回り、県内11市中、トップの耐震化率だった。とりわけ中学校校舎と同武道場の耐震化率は100%に達しており、市教育委は未改修施設の耐震化を計画に従い順次行っていく方針だ。
市教育委教育総務課によれば、今年度は久松幼稚園、鏡原幼稚園の二つの園舎と狩俣小学校の校舎新築を実施する。
14年4月1日現在の市内公立学校の耐震化率は100%に達した中学校校舎と武道場を除き、小学校校舎が86・2%、同体育館で94・4%、中学校体育館が94・1%となり小中学校施設の合計で92・8%の耐震化率となっている。
ただ、幼稚園園舎は4園で改修の必要性があり、現段階では75%の耐震化率にとどまっている。今年度、2園が整備されることから、15年度には公立学校の耐震化率は、さらに向上する見通しだ。
市教育委では学校規模適正化計画に基づき、統廃合を予定する学校施設もあることから、これらの統廃合対象校を除き、国が目標として示した15年度までには市内学校施設の耐震化整備は、ほぼ達成するものと見通している。
学校施設を管理する教育総務課の上地成人課長は「耐震性を強化するための校舎の改修事業は基本方針通り順次進められている。今年度実施する三つの施設改修事業に引き続き、次年度も耐震化のための工事を予定している。今後も計画通りに事業を進めていくが、耐震化整備が未着手の学校施設に関しては、施設係が安全を確保するための工事などを行い適切に対処していく方針だ」と説明した。