「マンゴーを守ろう」/就農青年クラブ連絡協
防犯パトロール開始/警察、防犯協も一丸
宮古地区就農青年クラブ連絡協議会の「2014年度農業生産に係る一斉防犯パトロール」が24日にスタートした。出荷が始まっている宮古島産マンゴーの盗難被害を食い止めることが最大の狙いだ。同日の出発式に臨んだメンバーは「被害ゼロ」を目指して一致団結した。パトロールは宮古島署と宮古島地区防犯協会と連携して実施する。
マンゴー盗は毎年発生しており、被害の広がりが懸念されている。昨年は3件発生し、今年もすでに被害が出た。就農青年クラブはこれらの盗難被害を防止するために活動。マンゴーに限らずすべての農産物を守る活動を展開している。
県宮古合同庁舎で開かれた出発式で同クラブ連絡協議会の宮平浩幸会長は「農家が丹精を込めて栽培した果樹や野菜が盗まれるのはとても悲しいこと。被害を未然に防ぐためにパトロールを充実させたい」と決意を込めた。併せて警察や防犯協会と連動してより効果的なパトロールを実施していく考えを示した。
続いて宮古島署の平良英俊署長(代読)が「昨年は3件発生しているが、未届けの事案を含めると看過できるものではない」と現状を報告した。その上で「盗難に関しては強力に捜査しており、署員一丸で取り組んでいる」と述べ、マンゴーを含む農産物の盗難事件の解決に全力で取り組んでいく姿勢を強調した。
防犯協会の前川尚誼会長は「泥棒はだめだ。農家が安心して農業ができる島にしたい。われわれ防犯協会もこのパトロールに協力していきたい」と話した。
この後、全員でガンバロー三唱をして団結。「被害ゼロ」を目指してパトロールに臨む決意を込めた。
出発式を終えると複数の班に分かれて夜間パトロールを行った。各地のマンゴー園を見て回り、園の周辺に不審者や不審な車がないかどうかなどを調べた。