新規就農者を育成へ/サポート講座が開講
2014年度の宮古地区新規就農サポート講座(主催・宮古地区農でグッジョブ推進会議)が25日、宮古農村青少年教育センターで開講した。対象は就農3年以内の新規就農者、青年農業者、就農希望者など。毎月1回11月まで計6回開き、栽培や経営技術を習得する。
新規就農者の早期経営確立と認定農業者への誘導を図るのが目的。
開講式のあいさつで、宮古地区農でグッジョブ推進会議の平良正彦会長は「勉強して就農への道が順調に開けるよう頑張ってほしい」と激励した。
宮古地区農林漁業士会の真壁恵修さんが「就農するにあたって」と題して講話した。
「一度決めた品目は、続けて栽培した方がいい」と助言。「今年はこの品目を栽培したが、あの品目の単価が良さそうだから、来年はあの品目を栽培したいと変更していくと、いつまでも初心者のままでいる」と注意を促した。「継続栽培が技術の向上や反収・収入アップつながる」と述べ、地道な技術の積み重ねが実を結ぶことを強調した。
重田康行さんが「新規就農までの体験について」、神里春樹さんが「土づくりの基礎と土壌分析について」と、それぞれ題して話した。
1995年に9129人もいた宮古地域の農業就業人口は高齢化などに伴い減り続け、2010年には6014人に減少した。60歳以上の人が75%と高齢化が著しく進行し、農業の担い手育成が急務な中で、同講座は07年度から始まり今年は8年目となった。