クロマグロ過去最高367㌔
大阪市の浜野さんゲット
大阪市住之江区に住む浜野廣美さん(60)が26日早朝、367㌔のクロマグロを釣り上げた。帰港した平良荷川取漁港では過去最高の大物だ。浜野さんは「まだ手に力が入らないよ。涙が出た」と大物をつかんだ手応えに身を震わせた。
大物マグロを狙い続けて年に3回は宮古島に足を運んできた。5月にも「還暦祝い」に狙ったが不発。それだけに「今回はリベンジする」と意気込んでいた。
25日朝に出港し、池間島北方の海宝パヤオで狙いを定めた。ヒットは26日午前5時50分。「経験したことのない引き」で、その主がクロマグロだということはすぐに分かった。
それから1時間、海の底に潜ろうとする獲物と引き合いを続けた。30分もすると両腕はぱんぱんになったが釣りのマナーで誰もリールには触れない。船長の仲宗根正行さんは水を飲ませたり、掛けたりして浜野さんを励まし続けた。
船に揚げたときの感動は言い表せない。「涙があふれ出た。船長と抱き合って喜んだ」と振り返った。
荷川取漁港には漁協の人や報道陣が集まってその巨体に目を丸くした。クレーンで吊り上げられ、測りに示された数値はなんと「367㌔」。過去最高の重さに感嘆の声が上がった。
浜野さんは「65歳までに釣るという目標が達成できて良かった」と話し、感無量の様子で船長や漁協関係者と喜びを共有した。
このクロマグロは28日の夕方、「島の駅みやこ」の漁協直売所で販売される。