退職金支払いで赤字計上/宮古島商工会議所13年度決算
マイナス幅は改善/総会で3議案を承認
宮古島商工会議所(下地義治会頭)の第79回通常議員総会が27日、同会議所で開かれ、2013年度の決算報告など3議案を承認した。一般会計と五つの特別会計を合わせた合計収支は、退職者2人への退職金支払いなどから865万円の赤字となったものの、積立不足の状態から前年度はマイナス1267万円となっていた実質次年度繰越収支差額はマイナス722万円にまで改善した。
同商工会議所の会計には、一般会計と相談部、共済制度、労働保険、会館管理、退職金の五つの特別会計がある。
六つの会計の13年度収入合計は1億2051万131円、支出合計は1億2916万6780円で、収支差額はマイナス865万6649円と赤字を計上。前年度繰越収支差額から赤字分を差し引いた次年度繰越収支差額は2744万6994円となるが、年度末に支払わなければならない要支給額3467万円を差し引いた実質次年度繰越収支差額は、前年度比545万2351円増のマイナス722万3006円となった。
2人分の退職金を支出する退職金特別会計は単年度で911万1333円の赤字を計上。実質次年度繰越収支差額はマイナス1091万7388円と、前年度から引き続き積立不足の状態となってはいるが、前年度のマイナス1591万5055円と比べ499万7667円マイナス幅を圧縮する改善を見せた。
退職金特別会計へ100万円の引当金を拠出した共済制度特別会計も単年度で8万843円の赤字となったが、その他の会計はいずれも黒字を計上した。
総会では、13年度の事業報告と決算報告、就業規則と給与規程の一部を改正する議案が審議され、いずれも全会一致で承認された。
議案審議の前に下地会頭は「三役が新しくなってから初の決算。これまで皆さんとともに活動していきたいと思い頑張ってきた。皆さんの力で会議所は維持できている。感謝したい」とあいさつ。審議終了後には同会議所青年部から青年部組織拡大へ協力を求める呼び掛けが行われた。