単年度黒字640万円/宮古島漁協
モズク収益が押し上げ
宮古島漁協(粟國雅博組合長)は27日午後、通常総会を開き、2013年度貸借対照表・損益計算書など11議案を承認、決議した。13年度の最終損益を示す当期剰余金に640万円を計上し、累積赤字に当たる当期末処理剰余金3842万円は3201万円に圧縮した。単年度黒字は、養殖モズクの受託加工販売高などが順調に推移し、収益を押し上げた。
13年度の加工事業では「原料搬入増に向け、生産者への聞き取りや協議、取引業者の加工場視察や加工場整備および改善、品質向上に向けて異物選別人員増、モズク資金借入によるモズク代金精算、糸・本生モズク水揚げから手数料微収などに取り組んだ。販売計画3199万円に対し、実績1億4013万円と大幅な収益増が図られた」としている。
一方、漁協自営事業では「車エビ生産量および経費節減、魚疫発生は十分な対応が実施でき、市場での評価も良かった。本池3面使用計画の中、2面使用で計画665万円に対して実績1991万円と大幅な収益増が図られた」と述べている。
04年度事業計画では「これまで懸案事項だった組合員と員外との区別を図るべく、写真入りの組合員証を発行して、密漁の取り締まりや差別化を図る」と明記している。