累積赤字は632万円/池間漁協
合併推進協への参加否決
池間漁協(長嶺厳組合長)の通常総会が27日午前、池間公民館で開かれ、2013年度貸借対照表など11議案が上程され、うち10議案を承認、決議した。財務状況の改善に向けて税理士が会計諸帳簿などを見直した結果、当期純利益で4560万円を計上し、累積赤字に当たる前期繰越欠損金5192万円は632万円まで圧縮した。特別決議で三漁協(池間、伊良部、宮古島)統合について話し合う漁協合併推進協議会への参加については全会一致で否決した。
13年度事業概況書によると「事業外収益では、一般貸倒引当金1億7935万円をずっと計上していたが、10年を超え本人死亡などで回収不可能と判断した不良債権の除却を行った。また、相手先不明の未払い金を整理し、1832万円の利益が発生したほか、これまでないのに計上してきた減価償却資産の洗い直しを行い除却処理した」と説明。
さらに「出資金についても、これまで4072万円を計上してきたが検証した結果、現在の組合員出資金は1851万円であり2221万円の減資を行った。その結果、当期純利益は4560万円となり、繰越欠損金を大幅に縮小することが出来た」としている。
今年度事業運営方針の重点項目として▽漁獲物の集出荷体制を確立し、お魚センター開設による販売事業の強化を図る▽お魚センターと連動して池間食堂を開設する▽漁協に遊魚・観光部会を設置する-などを挙げている。