伊良部大橋 最終生コンを打設
セグメント977個目/残り150メートル、9月に連結式
県は平良久松地区にある伊良部大橋セグメント製作ヤードで30日、上部工セグメント最終生コン打設式を行った。施主で宮古土木事務所の小橋川透所長らが最後の977個目に生コンを打設し、さらなる安全工事を願った。
宮古本島と伊良部島を結ぶ大橋は、本橋部が3540㍍(語呂合わせでサンゴノシマ)と2本の海中道路計600㍍、2本の取付橋梁計170㍍の延長4310㍍。
上部工セグメントは30日現在、3540㍍のうち3390まで連結し、残り150㍍となった。150㍍は8月までにセグメント46個でつなぐ計画を進めている。9月に上部工連結式を行い、来年1月開通に向け、大きく前進する。
一般県道平良下地島空港線に認定される大橋の全体事業費は2014年4月末で395億円(新年度事業費約24億円を含む)で、事業費ベースの全体進ちょく率(13年度末)は94%に達した。
伊良部大橋橋梁整備事業は、9年前の2005年度(平成17年度)に本格的な工事に着手。上部工セグメントは08年4月から製作を開始した。今年で6年目。
セグメント製作では、材料は鉄筋約3万9000㌧、生コン約1・9万立方㍍、延べ2万5000人の関係者が携わった。
打設式で、小橋川所長は「今後とも安全管理には万全の注意を払い、安全な工事をお願いする」と呼び掛けた。
施工者(安部日鋼工業・南海建設・南西建設特定建設工事共同企業体)を代表して安倍日鋼工業九州支店工事部の土屋俊明部長は「伊良部大橋の100年耐久性確保で施工していく。大橋工事に関わったことは誇りに思っており、微力ながら感謝を申し上げる」と述べた。