避難所までの行程確認/県視協主催
視覚障害者が歩行訓練
宮古地区視覚障害者歩行訓練講習会(主催・県視覚障害者福祉協会)が2日、社会福祉協議会平良支所から災害時の避難場所となっているカママ嶺公園(展望台施設)までの距離で行われた。視覚障害者や市社協職員ら約40人が参加し、指導員からつえの正しい持ち方などの指導を受けたほか、介助する側の注意点などについても確認した。
この日は、沖視協更生指導員の当真初子さんが、適正なつえの長さやつえを使った正しい移動方法などについて紹介したほか、介助する側には安全な案内や誘導の方法について指導した。
適正なつえの長さについて当真さんは「体の前につえを立てて、みぞおちから脇の下くらいまでが適正で、進行方向の2歩前くらいにつえ先が当たるくらいが良い」と説明した
この日は、災害時の避難場所となっているカママ嶺公園までの距離で歩行訓練を実施し、参加者たちはその行程で段差や障害物、注意すべき箇所などについて確認しながら訓練を行った。
歩行訓練を体験した新城里子さんは「やはり、実際に歩いて訓練しないといけないと感じた。実際に歩いてみると結構段差もあったのできょうはいろいろ勉強になった」と話した。
この取り組みは視覚障害者に対して歩行訓練を行うことで歩行能力が高まり行動範囲が拡大することにつながるとともに積極的な社会参加、関係者との交流を深めることなどを目的に年に1~2回開催している。
そのほか、あいさつで宮古地区視覚障害者福祉協会の川満敏昭会長は「きょうは当真先生の指導を受けて歩行能力の向上を図りながら互いの交流も深めていこう」と呼び掛けた。