台風8号 最大瞬間36.5㍍/宮古島地方
男性2人が軽傷/高潮・暴風特別警報は解除
大型で非常に強い台風8号は8日、宮古島地方を暴風域に巻き込みながら北上した。最大瞬間風速は下地島で36・5㍍(8日午前2時25分)、降り始めからの午後4時までの降水量は、多いところで40㍉を観測した。台風8号は勢力を保ったまま、宮古島の東の海上を北上し、宮古島地方は同日夜、暴風域を抜けた。宮古島地方気象台は8日午後5時45分に高潮特別警報を高潮注意報に、午後6時30分に暴風特別警報を強風注意報に、波浪特別警報を波浪警報にそれぞれ切り替えた。
閉鎖されていた来間、池間両大橋は午後6時30分すぎに解除された。台風の影響で、市内に住む男性2人が軽いけがを負った。
強風域を出るのは9日朝の見込み。午後6時までに予想される雨量は、多いところで120㍉。宮古島沿岸の波の高さは、うねりを伴い7㍍の大しけになる見込み。予想される最大風速は西の風20㍍(最大瞬間風速は30㍍)。
宮古島地方気象台は7日午後6時20分に暴風、波浪の特別警報を、8日午前5時10分に高潮の特別警報を発表し、厳重な注意と安全の確保を呼び掛けた。特別警報を受け、宮古島市は7日午後10時、全世帯を対象に避難勧告を出した。市民ら約30人が市各庁舎や公民館などに避難した。
台風8号は8日午後4時現在、久米島の西北西約130㌔(北緯26度40分、東経125度35分)にあって、勢力を維持したまま30㌔の速さで北に進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は60㍍。中心付近から東側半径約280㌔、西側半径200㌔は風速25㍍以上の暴風域で、東側半径約700㌔、西側半径約440㌔は15㍍以上の強い風が吹いている。
台風8号は9日午後3時には東シナ海(北緯30度20分、東経126度25分)に達する見込み。