産業・経済
2014年7月9日(水)9:00
マンゴー落下被害なし/台風8号
農家、貨物の滞りに悲鳴
暴風などに「特別警報」を発表した大型で非常に強い台風8号は、宮古島のマンゴー収穫ピーク期の襲来となった。平良のあるマンゴー農家は「果実の落下はない。しかし、飛行機が就航せず収穫したマンゴーが積み残しになっている間接的被害が大きい」と渋い表情だった。
同氏のマンゴー園では、暴風最中の8日も500㌔収穫した。運送会社が収穫ピークに伴い増えた積み残しをさばくために集荷を見合わせた6、7日分の滞貨(貨物の滞り)が1・2㌧。きょう臨時便が就航しなければ滞貨は2㌧以上になる。
同園の管理棟には取れ立ての瑞々しいマンゴーがずらりと並ぶ。クーラーはフル稼働して、冷たい空気を吹き込み鮮度維持に一役買っている。
園主によると、収穫から4日以内に顧客に届かないと過熟になり、損失を出す可能性がある。
特別警報は7日午後6時20分に発表され、マンゴー農家に緊張が走った。上野のマンゴー農家は「特別警報が出た時、宮古のマンゴーは全滅かと思った。しかし風は予想外に弱くほっとした」と、胸をなで下ろした。