市長賞に福里富士子さん/第21回鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会
会場は爆笑の渦/7人が登壇し熱弁振るう
毎年恒例となった「鳴りとぅゆん(鳴り響く)みゃ~く(宮古)方言大会」(主催・市文化協会)の第21回大会が12日夕、マティダ市民劇場で催された。出場者が宮古方言独特のニュアンスで表現する同大会は、ユニークな催しとして島内外でも広く知られている。今年も会場は多くの観客で埋まり、登壇した7人が得意のみゃーくふつで語り、その語り口調に会場からは大きな笑い声が起こった。
審査の結果、最高賞の市長賞は初出場の福里富士子さん(城辺保良)が射止めた。
福里さんは「我が家の牛物語」と題して畜産農家での日常の出来事を題材に夫婦で営んでいる牛の飼育の話をした。「牛がサルカ(とげの生えた木)の中に逃げ込んだ」と夫に告げると、オートバイごと茂みの中に突っ込んでいったというエピソードをおもしろおかしく表現し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
市長賞を受賞した感想について福里さんは「日ごろの夫婦の会話もすべて方言。いつもの牛の飼育の様子を方言で話してみようと思った。最高の市長賞を受賞できとてもうれしい」と喜びいっぱいに話した。
そのほか、教育長賞には「方言札」を発表した下地与那覇出身で石垣市在住の與那原マサヱさん。文化協会会長賞にはフランスから留学し京都大学でみゃーくふつの研究を行っているというセリック・ケナンさんが「みゃ~く島はズミな島」とのタイトルで流暢な宮古方言を使いこなし、会場から大喝采を受けた。大会参加者の受賞は次の通り。(継承略)
【市長賞】福里富士子(城辺)【教育長賞】與那原マサヱ(石垣市)【市文化協会会長賞】セリック・ケナン(フランス)【宮古毎日新聞社賞】下地正吉(伊良部)【宮古新報社賞】花城一海(下地)【宮古テレビ賞】狩俣貞光(平良狩俣)【観光協会長賞】ユガタイ主(伊良部)