葉タバコ 買い入れ始まる/宮古地区
高品質取引を期待/初日平均キロ単価は2113円
宮古地区と石垣地区の2014年産葉タバコの買い入れが15日、平良西里の日本たばこ産業宮古葉たばこ取扱所で始まった。初日の取扱量は約38㌧、平均キロ単価は2113円の高値が付くなど幸先良いスタートを切った。今期の収量は低温や疫病の影響を受けて目標を下回る見込みだが、品質は良い。開所式に参加した生産農家らは高品質取引に期待を込めた。買い入れは来月下旬まで続く。
初日は上野地区5農家の葉タバコを搬入。買い入れが始まると鑑定官が次々と鑑定し、評価した。高い評価が付くと拍手が湧いた。
10㌃当たりの取扱量は平均185㌔。前期初日の実績を下回っているが、品質が良く価格は上昇。平均キロ単価は前期と同等の2113円の高値が付いた。
県たばこ耕作組合によると、今期は植え付け直後の低温や、梅雨時期の長雨に伴う疫病の発生で当初見込んだ収量を下回るものとみられ、県全体の目標量(10㌃当たり226㌔)の達成は厳しい状況にある。
ただ、価格は2000円台の高値が付くなど順調に滑り出した。今後の高品質取引が期待される。
初日は買い入れ作業の前に開所式が開かれた。県たばこ耕作組合の砂川利勝組合長は「日本全国のトップを切ってここ宮古で買い入れがスタートする。29・5日間を無事故無災害で乗り切りたい」と話した。低温や長雨など厳しかった気象条件に触れ、「来年につながる買い入れの結果にしていきたい」と述べ、生産者に奮起を促した。
続いて日本たばこ産業沖縄地方原料本部の原克彦本部長が「皆さんと連携して円滑な買い入れを進めていきたい。期間中は安全な作業を心掛け、一丸となって買い入れ所の運営を盛り上げていきたい」と述べた。
宮古島市の長濱政治副市長は「質、量ともに素晴らしい成績を残せば農家の生産意欲は高まる」と好成績に期待。宮古島市議会の真栄城徳彦議長は、「葉タバコは宮古の重要な産業」と強調し、関係者とともに葉タバコ産業の充実発展に努める決意を示した。
宮古地区の今期生産農家戸数は138戸、栽培面積は合わせて586㌶。