塩害メカニズム解明へ/100年耐久検証プロジェクト
伊良部大橋の連結間近
本橋部は3540㍍/橋げた残り80㍍
沖縄県離島架橋100年耐久性検証プロジェクトの第6回連絡会議が16日、宮古合同庁舎で開かれ、暴露供試体を181個を設置し、塩害発生のメカニズムの解明で大橋の劣化防止や耐久性の向上を図っていくことなどを確認した。
宮古本島と伊良部島を結ぶ大橋の本橋部は3540㍍(語呂合わせでサンゴの島)。上部工セグメント(橋げた)は同日現在、3540㍍のうち3460㍍まで達し、残り80㍍となった。残りの橋げた26個がつながると、本橋部の連結は完了する。
冒頭、宮古土木事務所の小橋川透所長は「大橋建設は順調に進み、6月30日には上部工セグメントの最終生コン打設式を無事終えた。プロジェクトの成果は全国の橋梁(きょうりょう)強化につながる意義深いものがある」と述べた。
独立法人土木研究所、沖縄県、沖縄県建設技術センターの三者は既に同プロジェクトに関する協力協定を締結している。協力協定趣意書では「同プロジェクトは、沖縄県が整備・管理する離島架橋の健全度調査を通して、100年余供用するための維持管理手法・技術基準の確立を目指す」としている。
暴露調査は100年予定。181個の塩害による劣化状況・進行などを詳しく調査していく方針。
伊良部大橋は全長3540㍍、2本の海中道路計600㍍、2本の取付橋梁計170㍍とつなぐ計4310㍍の県道となる。