11/24
2024
Sun
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2014年7月17日(木)9:00

宮古島で大規模防除へ/イネヨトウ

事業推進体制を確認


宮古本島におけるイネヨトウ防除の推進体制を確認した会議=16日、宮古地区機械化営農センター

宮古本島におけるイネヨトウ防除の推進体制を確認した会議=16日、宮古地区機械化営農センター

 県農業研究センター宮古島支所が平良の福山地区などで実施したイネヨトウ(サトウキビの害虫)のフェロモン防除試験の成功を受け、宮古本島で大規模な防除事業が今年度中に行われる見通しとなった。同事業は広大な面積にフェロモンを染みこませたチューブを設置するもので、作業には農家や県や市、JAなどからかなりの数の要員を動員する。事業主体の宮古地区糖業振興会は16日会議を開き、同会の下に「イネヨトウ交信攪乱法防除組織」を置き事業を推進していくことを決めた。

 事業推進案は①対象面積確定(8月)②作業班(区域)ごとの地図作製(12月)③作業班編成(来年3月)④防除作業(同)-などのスケジュールを示した。

 防除組織は①地図作製②資材管理配布③効果確認④パンフ・ビデオPR⑤作業班調整-の5部会に分けた。
 同防除は国の「さとうきび増産緊急対策事業」を活用して行う。

 フェロモン防除は雌のにおいのする同物質を周辺に充満させて雄の交尾をかく乱し、幼虫のふ化数を激減させる画期的な防除法。メリットには①効果が長い②環境に優しい③天敵を保護する④設置作業が安全で楽-などを挙げる。宮古地区では多良間や伊良部地区ですでに実施された。

 県内におけるイネヨトウの最初の異常発生は2007年に与那国町で確認された。11年には伊是名村で大発生。キビの反収は平年の半分以下の2・7㌧に減り、深刻な被害がクローズアップされた。

 イネヨトウ ガの仲間で成虫は400~700個の卵を産むとされる。成虫の体長は1・1~1・5㌢。幼虫はキビの成長点や節を食べて芯枯れ被害を引き起こす。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!