要望を大筋受け入れへ/市教委
宮原小の鏡原小統合
2015年度から鏡原小学校へ統合される予定の宮原小学校のPTAや地域住民と市教育委員会との意見交換会が15日夜、とびとり会館(宮原公民館)で開かれた。スクールバスの運行や体育着貸与など宮原小PTAから提出された要望事項について教育委員会は、詳細はこれから設置される統合に向けた委員会の中で協議するとしながらも、大筋では受け入れる考えを示した。
宮原小PTAは市教育委員会に対して、▽スクールバスの運行▽鏡原小学校の体育着2着の教育委員会負担▽児童の心のケアなどの支援体制▽通学路の安全性確保-を要望していた。
今回の意意見交換会には、教育委員会から佐平博昭委員長、宮國博教育長、奥原一秀教育部長、与那嶺大教育部参事らが出席し、PTAからの要望に対する教育委員会の考え方を説明した。
スクールバスについては、運行させる方針で、運転手は1人を外部委託し、登校時1回、下校時は低学年1回、高学年1回の2回、運行する考えを伝えた。バスの発着地点についてはPTAから高野公民館と宮原公民館、そして現在、校区外から宮原小に登校している児童宅の3カ所が要望されていたが、「校区外への運行は困難」として公民館2カ所とする案を示した。
体育着については、宮原小在校生については在学途中での統合であることを考慮し、鏡原小の体育着の上着2着、ズボン1着の貸与を検討していると説明。心のケアなどの支援体制と通学路の安全性確保についても要望に応える形で前向きに取り組むと語った。
出席者からは、スクールバス運行回数について、クラブ活動や補習があることを挙げ下校時は3回にできないかとする提案や、スクールバスに運転手のほか補助員を同乗させる要望、体育着は上下2着の貸与を求める意見などが挙がった。
宮國教育長は、今回の回答は現時点で教育委員会が考えている方針であり、詳細については地域住民からの要望などを踏まえ、これから設置される鏡原小と宮原小の統合について協議する委員会の中で議論を深め、結論を出す考えを示した。
鏡原小と宮原小の統合については、市議会9月定例会に議案を上程する予定であることから、統合に向けた地域説明会を8月中旬に開催する方針が確認された。