大綱引きで最高潮/宮古島夏まつり
西軍勝利「大漁」を約束
市内の3通り商店街(西里、市場、下里)を主会場に18、19の両日に開かれた宮古島夏まつり2014は最終日の19日、メーンイベントの東西大綱引きで、まつりの夜を締めくくった。3本勝負の結果、今年は西軍に軍配が上がり、今年1年の「大漁」が約束された。公立学校の一学期終業と同時に始まった今年の夏まつりは開催期間中、大勢の友人同士、家族連れなどでにぎわった。歩行者天国や路上アトラクションのほか、今年から開催されたカラオケのど自慢大会、アームレスリング大会などの数多くのイベントが催された。
大綱引きで勝利を収めた西軍には、狩俣青年会、西辺青年会、島尻青年会、伊良部青年会、佐良浜青年会の「海人」青年会が集結した。綱引きの合図と同時に雄綱、雌綱それぞれ40㍍が一つに結ばれ計80㍍の大綱をまつりに集まった人々らが東西に分かれて力強く引き合った。
勝負1本目は西軍が勝利した。続く2本目は接戦の末、東軍に軍配が上がった。最終決戦となった3本目では西軍が悠々と綱を引き込み勝利を決めた。
今年、西軍の綱頭を務めた狩俣青年会の狩俣秀樹さんを乗せて、勝ちみこしが高々と上げられ、勇壮な「海の男」の勝利がたたえられた。
狩俣さんは「毎年1勝目は東軍に軍配が上がるが、今年は最初の勝負を西軍がものにしたので、勝てると思った。今年こそ海の男の意地を見せてほしいと先輩方からも激励を受けた。期待された分、プレッシャーはあったが、勝負が長引くと、やはり、海中でも息の続く、われわれの方が強かった」と勝因を話した。
大綱引きには、市民のほか多くの観光客も加わり、のぼり旗を掲げ声援を送る人や、手綱を握りしめ力一杯引く人など、それぞれに、まつりの伝統行事である大綱引きを楽しんでいた。