機械化促進で実演会/全自動植え付け機も展示
キビ技術員会
宮古地区さとうきび技術員会は27日、平良島尻のほ場でサトウキビ農機具の実演会を開いた。全自動植え付け機の展示も行い、植え付けから収穫までサトウキビ栽培の全行程機械化促進に向けて関係者が関心を寄せた。
この日は、全自動植え付け機の展示と株出し管理機の実演会を行った。全自動植え付け機は全長2㍍5㌢、高さ2㍍15㌢、幅1㍍70㌢、重量250㌔の機具をトラクター後方に取り付けて使用する。
機械に投入されたキビ苗は工夫を施したコンベアーでホッパー外に運ばれるが、この際に余分な苗はホッパー内に返されて無駄がない。苗は安定して供給され芽の痛みも極力少なくなるよう設計。施肥と農薬散布も容易に行えるという。実演はきょう28日に伊良部島で行われる。
株出し管理機は実演が行われた。株ぞろえと施肥、除草剤散布という三つの作業を同時に行えるのが特徴。会場の関係者は実演の様子に見入っていた。
キビの全自動植え付け機について同地区の辺土名豊一代表は「農家の高齢化が進む中で植え付けから収穫までの機械化が非常に重要になってくる。すべての作業の機械化が期待できる」と話し、全自動による植え付け機の誕生を喜んだ。