下地市長、議会で謝罪/市議会臨時会
飲酒「軽率な行為」/辞任要求には「議会が判断」
8月から給料50%カット
下地敏彦市長は24日の市議会(真栄城徳彦議長)臨時会で、台風8号接近に伴う特別警報発令中の飲酒について「市民の生命、財産の安全確保に全力を尽くすべく立場にある災害対策本部長として、軽率な行為を取ったことを深く反省し市民の皆さまにおわびを申し上げる」と謝罪した。市民などから上がっている辞任要求については「減給処分を提出しており、議会が判断してもらいたい」と述べるにとどめた。
与党が提出した「市長の給料を8月から3カ月間にわたり50%カットする」とした修正動議は賛成多数で可決したが、野党が提案した飲酒問題を明らかにする調査特別委員会設置を求める動議と、下地市長に対する辞職勧告決議の動議はいずれも与党などの反対多数で同日の議事日程への追加が否決された。
下地市長は当初、飲酒したことの責任を取り、自らの給料を15%カットの3カ月間とし、市議会議員に説明していた。
しかし、下地市長は「災害対策本部長としての職責を全うできなかった」などの理由で、30%カットする条例案を提案していた。
これに対し与党と21世紀新風会は「市民に対し不信や不安を与えた市長の責任は重い」として給料を半分カットする修正動議を提案した。
修正動議は可決されたことから下地市長の給与は8月1日~10月31日までの間、月額41万5000円となる。
下地市長は臨時会の冒頭、飲酒について謝罪し「今後、市民や市議会の皆さんの信頼に応えるべく、なお一層誠心誠意、宮古島市の振興発展に向けた市政の運営に努めて参る所存。誠に申し訳ありませんでした」と述べた。