「節目節目くらいは」/市議会臨時会
役所内の飲酒で市長/市民ら「反省していない」
下地敏彦市長は24日、台風8号接近に伴う特別警報発令中に市長室で職員らと飲酒したことについて「軽率な行為だった」と市民と議会に謝罪したものの、今後の市役所内での飲酒については「節目節目ぐらいと言ったらおかしいが、節目節目でやるという事については、私は社会通念上許されていると思う」などと語った。同日行われた市議会(真栄城徳彦議長)臨時議会で下地智議員の質問に答えた。
下地議員は質疑で「今回の件で、市役所内で酒を飲むという島なのかという汚名が着せられた。ある番組ではオトーリを紹介しながら、この問題を紹介していた。この汚名を挽回するためにも、市長の今後の対応と考え方を述べてほしい」と話した。
これに対し下地市長は「実際、酒を役所の中で飲まないとなった場合、どうなるかということですね」と切り出し「例えば、仕事始めの時にはいろんな団体の皆さんが役所に年始のあいさつに参ります。あるいは、仕事納めの時にも参ります。そういう時には、普通午後5時あとにはオードブルも準備して、『1年の始めと終わりをしっかりやろう、ありがとうございました』という形ぐらいはやるわけです」と述べた。
その上で「そこまでやるなと言う形にした方が良いのか、どうか。そこはやっぱり節度ある飲み方という形でむやみに飲むというのは問題だが、そういう節目節目ぐらいと言ったらおかしいが、節目節目でやるという事については、私は社会通念上許されていると思います」と話し、今後も市役所内での飲酒については容認していく考えを示した。
これに対し傍聴席の市民からは「反省していないんだろう」との声が飛んだ。
与党の仲間頼信議員は「野党の話を聞くと、今がチャンスだと。市長がやったことに対し、これを基にしてまずかったことは直していこうというふうな考え方ではなく、政局に持っていこうという腹が見える」と野党側の姿勢を指摘した。
仲間議員は「市長には今後こういった事がないように」とくぎを刺した上で「責任を感じて謝罪しているので、しっかりとやってもらいたい」と激励した。