不法投棄ごみ残存1350㌧/宮古保健所管内
ネットワーク会議で報告/県全体の6割に減少
2014年度宮古保健所管内廃棄物不法処理防止ネットワーク会議が29日、県宮古福祉保健所で開催された。同所管内の不法投棄ごみについては11、12年度に一括交付金を活用して約6000㌧の不法投棄ごみを撤去し、13年度末時点の不法投棄ごみは1354・7㌧となった。以前は県全体の約9割を占めていたが同年度は約6割にまで減少していることも報告された。
あいさつで同保健所の山川宗貞所長は「以前は県全体の9割以上あった管内の不法投棄ごみも一括交付金を利用して撤去を行い13年度末は県全体の60%にまで減少させた。これからも未然防止のために監視体制の強化など関係機関と連携を密にして取り組んでいきたい」と述べた。
12年度当初には7933㌧あった同所管内の不法投棄ごみは、市が一括交付金を活用して撤去活動を行うなどの取り組みで、同年度末には約1596㌧に減った。
これにより以前は県全体の約9割あった宮古保健所管内の残存ごみは、県内6保健所合計の約6割に減少し、13年度末現在も速報値で1534㌧とさらに減少している。
不法投棄件数(場所)も、12年度当初の33カ所から、12年度末は8カ所に減少。13年度末はさらに減って4カ所となっている。
13年度の残存ごみの内容は、一般廃棄物が1021㌧。産業廃棄物が333・7㌧となっている。
会議では、現在の宮古島市の不法投棄ごみのほとんどが城辺保良の崖下2カ所にあるごみで場所的に撤去が難しい状況だが、宮古島市とも連携して同地区のごみを撤去し、ごみゼロを目指すことなどを確認した。
同会は沖縄県、宮古島市の各部署や宮古島警察署、消防署、多良間村などで構成している。