栽培管理の要点など確認/マンゴー栽培講習会
輸送、滞貨問題も共有
2014年度第1回マンゴー栽培講習会(主催・市マンゴー産地協議会)が30日午後、市役所上野庁舎で開かれた。約50人の生産者が参加し、品質にばらつきがないマンゴーの生産に向けて栽培管理のポイントを確認した。輸送、滞貨問題なども共有した。
この日は▽宮古島マンゴーまつりの報告▽加工品の販売▽輸送、滞貨問題▽栽培管理-の4点に絞って講習会が開かれた。
輸送、滞貨については県宮古農林水産振興センターの東江賢次副参事が今期の状況を報告した。
今月20日現在で、合計394㌧を輸送し、このうち航空が336㌧(うち臨時便等20・7㌧)、船舶が58㌧とした。その上で、仮に宮古全体の輸送量が1000㌧になった場合の想定として航空500㌧、船舶500㌧の割合を示して安定輸送に理解を求めた。
そのほか、炭そ病のクレームがあることに触れ「出さない工夫が必要だ」と商品の徹底管理を促した。
同センター農業改良普及課農業技術班主任技師の渡久山みきさんと南部地区営農振興センターマンゴー栽培顧問の一山幸博さんはマンゴー栽培管理のポイントを説明した。
渡久山さんは、市場向けのマンゴーは「鮮紅色の発色が始まった果実」を収穫するよう助言。一山さんは果実が自然に落ちる「ポトリ果」は「事故が多く勧められない」と指摘し、「その場で食べるなら問題はないが輸送には向かない。病気にかかりやすくなってしまう」と話した。
一山さんは、最近の傾向として品質のばらつきを挙げた。「皆さんはモノ(マンゴー)を売ってお金をもらうプロだ」と話し、高いプロ意識を持って栽培管理に取り組むよう促した。