1億2800万円の黒字/JA宮古 13年度決算
購買、販売など好調推移/組合員招き感謝の集い
JAおきなわ(砂川博紀理事長)は16日午後、宮古地区各支店合同の事業報告会と感謝の集いを地区本部で開いた。平良、城辺、上野、下地、伊良部、多良間と営農センターの損益を合計した宮古地区の2013年度決算では、前年度比5000万円増の1億2800万円の当期剰余金を計上した。信用、購買、販売などの主要5部門で黒字を出す事業運営だった。
事業報告によると、2014年3月末現在の組合員は1万238人で前年度より160人増えた。
正組合員は6891人で前年度比5人減、准組合員は3347人で同比155人増加している。正組合員比率は67・3%。
部門ごとの事業経過をみると、信用事業の期末貯金は個人貯金の伸びや大口貯金の獲得で336億7000万円の実績、目標の329億円を上回った。期末の貸出金は62億7900万円で、目標の69億4000万円を9・5%下回った。
共済事業は、これまで減少傾向にあった長期共済保有契約高が上向き、前年度に比べて5億8500万円増となる906億円の実績となった。支払った共済金は13億8000万円(1553件)で、「JA共済としての使命を果たすことができた」と総括した。
生産資材を供給する購買事業は、供給高計画22億1300万円に対して実績は24億3300万円。サトウキビの栽培で急速に進んでいる春植え、株出しの拡大に伴って肥料の供給量が増加、土壌害虫駆除に高い効果を発揮している農薬の需要も高いまま推移した。
営農センターの販売事業をみると、カボチャやオクラ、トウガン、マンゴーなどの農産物で8億3900万円を売り上げた。計画をわずかに下回ったが、高い販売額を示している。
ファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」は新築移転が奏功し、前年度比42%増の5億900万円を売り上げた。
報告会で宮古地区本部の新城武一郎本部長は13年度実績について「組合員の協力のたまもの」と感謝。その上で「2014年度も組合員、地域の利用者から信頼され、親しまれ、第一に選ばれるJAづくりに取り組んでいく」と話した。
JAおきなわの砂川理事長(代読)は「利用者、地域住民、消費者から第一に選ばれる『新たなばんたがJA』を目指し、地域、組合員と歩んでいく」話して組合員に感謝を込めた。
事業報告の後は感謝の集いが催され、参加した組合員が民謡・歌謡のほか舞踊のショーを楽しんだ。