子の負担軽減など要望/宮原小統合説明会
統合協で各種課題調整へ/強い反対意見は出ず
市教育委員会の「宮原小学校・鏡原小学校統合説明会」が21日、とびとり会館(宮原公民館)で開催された。説明会には11人の住民が参加し、来年4月に宮原小を鏡原小に統合する方針の市教育委員会の説明に聞き入った。参加者からは児童への負担ができるだけ生じないよう求める意見のほか、これまでの意見交換会などで同小PTAが市教委に要望していた各種課題などについては10月にも発足する予定の統合推進協議会で具体的な対策について協議していくことなどを確認した。
あいさつで宮國博教育長は「私たちとしては9月3日に開会予定の市議会9月定例会に統合議案を提案したいと思っている。宮原小の12人の子供たちが鏡原小で元気に学び、いろいろな可能性を広げる生活が送れるよう全力で支援していきたい」と述べた。
住民からは、子供たちの通学における安全面やスクールバスの運行のあり方などについての質問が出された。
同小学校のPTAは、先月行われた市教委との意見交換会で、スクールバスの運行▽鏡原小学校の体育着2着の教育委員会負担▽児童の心のケアなどの支援体制▽通学路の安全性確保―を要望していた。
こうした要望と今回も示された意見に対して市教委では「皆さんの要望に応えられるような施策を進める」とした上で、具体的な内容については今後発足する統合推進協議会の中で協議していくと説明した。
そのほかにも統合後、宮原小学校の校舎や体育館などの学校施設の活用方法についても質問が出された。
学校施設の跡地利用について、市教委は「地域の皆さんに活用計画を出してほしい。それに沿った形で活用してもらえれば地域の活性化にも雇用の創出にもつながると思う。全国の事例では介護や福祉施設としても活用している。そういった施設として活用するのも一つの方法。それも地域の皆さんと意見交換しながら進めていきたい」との見解を示した。
市教委によると、市議会の9月定例会で統合案が可決されれば、10月にも統合推進協議会を発足し、その中でこれまで示された各種諸課題について議論し、年内にも課題を整理した上で方針を決定したいとしている。