新観光ビジネス検討
伊良部大橋開通向け/新規事業開発検委
来年1月完成予定の「伊良部大橋開通に伴う域外流入人口の増加を地域経済の活性化につなげる調査検討事業」をテーマに伊良部商工会(大浦貞治会長)は26日、市役所伊良部庁舎で第一回地域内資金循環等新事業開発検討事業推進委員会を開いた。役員選任で委員長に大浦会長を選出した。
委員の任期は来年年1月31日まで。今後、新たな観光ビジネスや地域づくりの担い手になる人材の育成などに本格的に取り組んでいく方針。
中小企業庁の「地域内資金循環等新事業開発検討事業」の補助を受けて実施するもの。同商工会の上部団体である県商工会連合会、全国商工会連合会を通して採択された。
これから複数の事業者などが連携して、地域の現状に即した新たな事業を生み出すために研修・勉強会を通じて新たな活性化を検討する。
大浦会長が一人一人に委嘱状を交付。大浦は「今後先進地の視察などを行った上で、伊良部地域は大橋開通を契機に今まで以上に活性化するものと期待する」と述べた。
講師に招かれたJTB総合研究所コンサルティング第一部長の篠崎宏さんが「大橋開通を契機とした地域活性化」と題して基調講演した。
篠崎さんは「これからどういう考えを持ってやっていくのか。きょうはスタートライン」と前置き。その上で「徐々に観光客は訪れるのではなく、急増する。その対策として、宿泊施設や飲食店、土産店の受け入れは十分か。パンフレットやマップ類は十分在庫はあるのか。新たなビジネスチャンスのシミュレーションは行われているか。日帰り観光が増え、宿泊客が減る可能性の対策は」などと提起した。
委員は次の通り。
委員長=大浦貞治(共和測建代表)▽副委員長=川平三秀(はやて海運代表)▽儀間博(伊良部観光代表)大浦博之(新生タクシー代表)奥平徳仁(下地島空港施設総務部担当部長)川満勝彦(市伊良部支所長)漢那一浩(伊良部漁協組合長)