学校との連携経緯語る/離島教育改革シンポ
島外塾から10社12人参加
「離島の教育改革から学ぶシンポジウムin宮古島」が31日、脳力開発型予備校セレブラムで開かれた。本土や沖縄本島から塾経営者ら12人が参加。昨年の「速読甲子園」で総合優勝を果たした同校の新山広明代表が、市内の小中学校と提携し授業に速読講座を導入させた経緯などを語った。
同シンポジウムは、民間の塾と公立学校が連携し速読に取り組んでいる宮古島の事例を広く紹介するとともに、宮古の魅力を島外の人に知ってもらうことで、将来的に塾の夏季合宿や研修旅行で来島してもらうことを目的に開催。北海道から3社4人、東京から2社3人、静岡から2社2人、山形、群馬、沖縄から各1社各1人の計10社12人が参加した。
シンポジウムでは、新山代表が「地域と一体となった教育改革」と題し、2011年に東京から移住し、塾を開校させた経緯や、学校との提携が実現したいきさつなどを紹介。学校との提携については「島の教育を良くしたい」との思いから市教育委員会へ働きかけを繰り返し、各学校へのプレゼンも行った結果、9校で速読講座の導入が決まったことなどを説明し、「子供が良くなればとの思いから、学校とは協働関係ができている」との考えを示した。
参加者たちはきょう1日、市の学校関係者を招いて講話を聞くほか、島内観光などを予定している。