災害想定し無線活用/沖縄地方非常通信協議会
市とハムクラブが連携
沖縄地方非常通信協議会は4日、宮古島市役所平良庁舎で2014年度非常通信訓練を実施した。市と宮古島ハムクラブ(安谷屋昇会長)が連携し、無線を活用しながら通信が遮断された場合の災害に備えた。
この訓練は6日の県総合防災訓練の一環。地震発生に伴い、宮古島と沖縄本島を結ぶ光ファイバーが切断され、島外へのすべての情報伝達手段を喪失したことを想定して行われた。
はじめに、情報伝達の手段を失った宮古島市が宮古島ハムクラブに要請。無線を活用して県災害対策本部に連絡し、衛星携帯電話や連絡用無線機の貸出を手配するよう求めた。
これを受けて同クラブが日本アマチュア無線連盟県支部に連絡を取って市の要請を伝達。同支部が県災害対策本部とやり取りし、通信手段を確保したとする電文を宮古島市に返答した。
市と宮古島ハムクラブのメンバーは迅速な動きで対応。各種訓練メニューを正確にこなし、災害時の非常通信に備えていた。
訓練はきょう5日も行われ、宮古島市の職員が、通信手段として確保された衛星携帯電話と連絡用無線機を下崎ふ頭で受け取る。