「絶えず学び続けて」/県保育士会宮古支部大会
沖縄女子短大の鎌田学長が講演
第35回県保育士会宮古支部保育大会が14日、下地農村環境改善センターで開かれた。沖縄女子短期大学学長の鎌田佐多子さんが基調講演を行い、保育という専門職の責務として「絶えず学び続けることが大切」と話し、現状に立ち止まらないよう促した。
今大会は「子どもが豊かに育つ保育の実現~つなげよう笑顔!輝く未来へのかけはし」を主題に開催。より質の高い保育を実践するために、保育士がその使命と役割を認識し、自己研さんすることが狙いだ。
基調講演を行った鎌田さんは▽保育士としての自覚▽時代への対応力▽レベルを下げてはいけないという自覚-を持つことが専門職の責務と主張した。
その上で「学び続けなければこの職業はやっていけない。子供の育ちを支援していくという立場をしっかりと理解しながら取り組んでほしい」と述べた。
また、▽子供に学んでいるか▽仲間とともに仕事に向かっているか▽保護者と信頼関係を築けているか-と問い掛け、保育士としての資質を自ら問い続けるようアドバイスした。
基調講演に先立ち、東保育所の根間敬子さんが研究の成果を発表。日々の保育の中で方言を使った体操や子守歌、手遊びを取り入れた事例を報告した。
研究の成果として「身近な自然や地域の文化の良さを見直すことができた」と総括。「これからも地域の遊びを教わりながら、宮古島の良さを子供たちに伝えていきたい」とまとめた。