建設工事が長期中断/クマザリゾートホテル/城辺長北
再開のめど立たず/活性化期待の地元、落胆
城辺長北のクマザ海岸一帯で進められていたリゾートホテル建設工事が、長期間にわたりストップしていることが分かった。市によると、同リゾートの開発申請者と連絡が取れないとしており、再開のめどは立っていない。地元の人たちは「雇用など地域活性化につながると期待していたが…。何とか工事を再開し、オープンにこぎ着けてほしい」と話している。
フロント及びレストランを併用した本館と、コテージの計6棟の建物外観はほぼ完成しているが、内部や周辺整備は未完成となっている。
建物周辺には雑草が生い茂り、工事で使用する資材などが放置されており、長期間にわたって工事が中断していることがうかがえる。
地元住民や関係者などによると、工事は昨年12月から行われていないという。
同海岸でのリゾートホテル建設は、当初計画では3期に分け、庭とプールを備えたスイートルームのコテージ30棟を建設する計画だった。
キーワードに「食による健康づくり」と「地産地消」の促進を掲げ、地元産無農薬野菜や鶏肉、蜂蜜などを食材にした料理の提供をするほか、ニューヨークで人気の高い「ローフード」のレストランがオープンする予定だった。雇用は地元を優先し、25人から30人の採用が計画されていた。
リゾートの建設状況については、市議会9月定例会一般質問で下地明氏が「現在の状況を見る限り、建設放棄状態である。今のままでは地元住民の期待を裏切ったかのように思える。何とか完成してオープンすることを願っているが、市は状況を把握しているか」と質問した。
下地康教建設部長は「開発行為に関する工事着手届けは、平成23年1月24日付で提出されており現在に至っている。今後の建設予定について開発申請者に確認したところ、確認を取ることができない」と答弁した。