課題共有し「改革を」/議会議員研修会
嘉陽安昭さんが講話
宮古島市議会議員の研修会が7日午後、市役所平良庁舎の議場で開かれた。前県議会事務局長の嘉陽安昭さんが議会改革をテーマに講演し「課題に気付き、自分たちに必要なことが何かを見極めることが大切」と訴え、議会議員全員で課題を共有するよう促した。
この研修会は、議会活動を調査・研究する議会改革調査特別委員会(下地明委員長)が主導した。下地委員長は「改革に向け議員全員で勉強、研修することは欠かせない」と強調。「実務経験豊富な嘉陽さんの話を聞いて勉強し、議会改革に結び付けていきたい」と参加議員に呼び掛けた。
講師の嘉陽さんは「まずは自らの現状を知ることが大事」と述べ、県内の議員定数や推計人口、議員1人当たりの人口、事務局職員の定数などを示した。
議員定数については「民意が反映されているかという点のほか、その地域の面積とか地域性などさまざまな課題がある」と述べ、客観的なデータの分析に加えて現状の議会のあり方を検証するよう求めた。
議会議員の役割についても言及し「執行機関の監視機関であることを忘れてはならない。政策提案機関でもある」と主張。「市民からの負託こそが議員・議会活動の力」とし「対執行部目線、ベクトルを市民の側に向ける活動も重要だ」と訴えて理解を促した。
参加議員は嘉陽さんの話に耳を傾け、質問をするなどして議会改革に向けて研さんを積んだ。