サシバ捕らないで/伊良部
国際保護鳥を守ろう/合同パトロール出発式
国際保護鳥で宮古島市鳥のサシバ(タカ科)が8日の「寒露」前後に飛来することから、市役所伊良部庁舎前で同日、サシバ保護合同パトロール出発式(主催・県、市、宮古野鳥の会)が行われた。県、市、宮古島署、地域住民の関係者、伊良部中・高校の生徒ら約30人が参加。サシバ密猟の根絶を訴え、広報パレードでサシバの保護や自然環境保全の大切さをアピールした。
下地敏彦市長(代読・平良哲則生活環境部長)は「近年は啓発活動が功を奏し、サシバ密猟が根絶されつつある。さらに宮古野鳥の会の昨年度調査報告によると、4年間減少し続けたサシバの渡りが5年ぶりに3万羽を回復したとのうれしい報告があった」と述べた。
その上で「これからもサシバが舞う美しい宮古島、環境を大切にする宮古島と言われるよう皆様の協力をお願いしたい」と語り、参加者らを激励した。
県環境部自然保護・緑化推進課の謝名堂聡課長(代読・菊川章同課主査)は「サシバが生活できる環境が、いつまでも守られることを期待する」と強調し、今後の同パトロールの継続に期待を寄せた。
宮古野鳥の会の仲地邦博会長が、サシバの繁殖地の環境や越冬地の環境などについて説明した。次いで伊良部中学校の生徒会長の伊佐浩善君(3年)ら3人と伊良部高校自然クラブの仲間泰人君(2年)ら3人が、それぞれサシバ保護を決意表明した。
宮古島署の注意説明の後、合同パトロールが実施された。