真壁恵修さんに大臣表彰/行政相談委員11年
市民と行政の橋渡し役
宮古島市担当の行政相談委員を務める真壁恵修さんがこのほど、総務大臣表彰を受賞した。同委員としての11年にわたる活動と貢献が高く評価された。真壁さんは「市民の疑問、悩みを聞くことが私の責務。受賞を機に、より一層目線の高さを意識して相談に応じていきたい」と話した。今後も市民と行政の橋渡し役として全力を尽くす決意だ。
真壁さんは1949生まれの65歳。2003年に総務大臣より行政相談委員を委嘱され、合併後も宮古島市の行政相談委員として活躍してきた。現在は沖縄行政相談委員協会宮古地区支部の支部長を務める。
地域の身近な相談相手として年間30~50件の相談を受け付ける。相談の内容は道路問題、赤土流出、雨水の処理、不法投棄など多岐にわたるという。
これらの問題を市民から聞き取り、行政に反映させてきた活動が高く評価された。この11年を振り返り真壁さんは「常に相談者の目線に立って考えることを心掛けた。本音で語れる雰囲気を作らないと相談者は悩みを打ち明けられない。相談者と同じ目線の高さを徹底してきた」と語った。
表彰式は8日に東京都内で行われた。表彰を受けて真壁さんは「少しでも地域の役に立てたのであればうれしい」と謙遜。「総務大臣表彰を受賞したとしても構えない。より一層目線の高さに注意して相談に応じたい」と引き締めた。
市民に対しては「『こんなことで相談しても良いのだろうか』と悩むことはないので、小さなことでも相談してほしい」と話した。