研究の成果を共有/へき地教育研究宮古大会
個性重視の授業など発表
第47回県へき地教育研究大会宮古大会(主催・県教育委員会、県へき地教育研究連盟)最終日が31日、市中央公民館で開かれ、参加教諭が課題別分散会で研究の成果を共有した。竹富町立西表小学校の金城梢教諭は子どもの個性を重視した指導法を発表し、個人カルテ等を活用した授業の実践で子どもの意欲が向上したとする成果を報告した。
この日は五つの課題ごとに実践発表があった。西表小の金城さんは、児童の自ら学ぶ力を育てることを主題に置いて実践した授業の成果と課題を発表した。
金城さんは、子供の個性を重視した授業を具現化するためには「一人一人の良さや持ち味が生きる学習活動の工夫と支援を効果的に関わらせる授業展開の基本構想が必要」と指摘。その指導には「学習の主体者である児童生徒の個人差をどのようにとらえるかが重要になる」と話した。
その上で、調査結果を基に作成した児童の個人カルテを活用しながら学習の課題を明確にしている研究の実際を報告。個性に合わせた授業の展開・工夫で児童が意欲的に取り組むようになった成果を強調した。
ただ、学級担任や教科担当教諭が個別に取り組んでいるため「連携した学習状況の把握が十分でない」という課題報告もあった。
参加教諭は、各分散会で各校の指導法を吸収。その成果と課題を共有し、より良いへき地教育の実践に向けて研さんを積んだ。