菊之露に国税事務所長賞/泡盛鑑評会
15酒造場受賞
【那覇支社】2014年度の泡盛鑑評会表彰式(共催・沖縄国税事務所、県)が4日、那覇市内のホテルで開かれ、宮古からは菊之露酒造の「菊之露VIPーGOLD」が沖縄国税事務所長賞を受賞し、下地勝社長に賞状が、製造責任者の山内豊彦さんに表彰状がそれぞれ贈られた。
同鑑評会は泡盛の品質と製造技術の向上を図る目的で毎年開催され、今年で42回目。10月1、2の両日に北那覇税務署などで品質評価会が行われた。沖縄国税事務所主任鑑定官が「古酒の部はおだやかな古酒香や、まろやかな味わいを持った個性豊かな酒が数多く見られた」と審査報告した。
今年度は「古酒の部」に39酒造場から69製品、「一般の部」に32酒造場から45製品が出品され、15銘柄に沖縄国税事務所長賞、その中から5銘柄に県知事賞が贈られた。
沖縄国税事務所の橘光伸所長は式辞で「皆さんの尽力により、泡盛は重要な地場産品の地位を確立し、今や沖縄の製造業のけん引力を担うまでになった。これまでの取り組みに敬意を表する」と、仲井真弘多知事(代読・川上好久副知事)は「今後とも多様化する消費者ニーズに合った商品開発など、消費者に愛される泡盛造りに励まれるよう期待したい」と述べた。
来賓の沖縄総合事務局の河合正保所長、県商工会議所連合会の國場幸一会長(代読・上間優理事)の祝辞の後、受賞者代表で瑞泉酒造の佐久本学社長が謝辞を述べた。
表彰式の後、下地社長は「今年の受賞で4年連続となる。これに甘んずることなく今後も研さんと販売、宣伝に力を入れていきたい」、山内さんは「本当にうれしい。温度管理などまだまだ勉強の繰り返し。これからも良い酒造りに頑張りたい」と、それぞれ語った。