きょう県民の審判/県知事選
夜には大勢判明/下地、喜納、翁長、仲井真4氏、最後の訴え
【那覇支社】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題を最大争点に繰り広げられた第12回県知事選挙は、きょう16日に投開票が行われ、同日夜には大勢が判明する。政府の同移設案に対する是非をめぐって、17日間の選挙戦は白熱した展開を見せた。選挙は元防災・郵政民営化担当相の下地幹郎氏(53)=新・無=、元参議院議員の喜納昌吉氏(66)=新・無=、前那覇市長の翁長雄志氏(64)=新・無・社民、共産、生活、社大支持=、現職で3期目を目指す仲井真弘多氏(75)=現2・無・自民、次世代の党推薦=の4氏によって激しく争われた。15日夕、4氏の各陣営は「打ち上げ式」を開き、選挙戦の幕を下ろした。4氏は今選挙の争点や経済振興策などについて熱弁を振るい、有権者に最後の支持を訴えた。
選挙戦最終日となった同日、4人の候補者は「最後の訴え」に沖縄本島各地を奔走した。
下地氏は選挙期間中に毎日行った清掃活動からスタートし、那覇市泊交差点を起点にスポット演説を展開。小禄方面での遊説後、奥武山公園の「離島フェア」会場でのスキンシップを行うなどし、午後6時から那覇新都心メインプレイス前での打ち上げ式に臨んだ。
喜納氏は正午に那覇新都心メインプレイス前で「街頭ライブ&トーク」を催した後、「離島フェア」会場に赴いてスキンシップを展開。午後7時に沖縄市コザ十字路で打ち上げ式にあたる最後の「トーク&ライブ」を開いて有権者に支持を訴えた。
翁長氏は那覇市上間交差点での朝立ちを起点にスポット演説を行い、候補者カーで那覇市内を一巡した後、「離島フェア」会場でのスキンシップと小禄方面でのスポット演説を展開し、午後6時から県庁前の県民広場で打ち上げ式に臨み、有権者に最後の支持を求めた。
仲井真氏は那覇市久茂地交差点でのスポット遊説からスタート。名護市に赴き大北5丁目交差点でスポット演説を行った。その後も沖縄市、宜野湾市などの主要交差点でスポット演説を精力的にこなし、午後7時から、那覇市むつみ橋通りでの打ち上げ式に臨んだ。
打ち上げ式で4人の候補者は普天間の辺野古移設問題に対して、それぞれの立場から熱弁を振るった。
下地氏は同問題に対しては「県民投票」によって民意を問うべきだと主張。喜納氏は県知事の埋め立て承認そのものを「即時撤回すべきだ」と訴えた。
翁長氏は新たな米軍基地建設は「断じて認められない」として反対の姿勢を明確にした。
仲井真氏は「普天間基地の危険性除去」が優先するとして辺野古移設はやむを得ないとの立場を示した。