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社会・全般
2014年11月17日(月)9:00

共に生きる社会目指す

精神疾患者の支援者らがシンポ


参加者からの質問に答える(奥左から)狩俣さん、山里さんと永山さん=16日、県宮古合同庁舎

参加者からの質問に答える(奥左から)狩俣さん、山里さんと永山さん=16日、県宮古合同庁舎


 2014年度精神保健福祉普及月間にちなんだシンポジウム「ともに生きる社会を目指して」(主催・宮古福祉保健所)が16日、県宮古合同庁舎で行われた。シンポジウムでは精神疾患の当事者に家族や地域の人たちがどのように寄り添うのかなどが話し合われた。


 講演では、ボランティア活動センター「ハーネス」の永山盛秀代表理事はじめ、地域住民を代表して通所リハビリ所として自らの店舗で受け入れをしている山里絢子さん、精神疾患の治療をしながら、仕事を続けている狩俣昌克さんが、これまでの取り組みや、経験などを話した。

 宮古福祉保健所の山川宗貞所長は「精神保健福祉施策は、精神障害者を家族から、地域全体で支える仕組みへと転換している。精神疾患を正しく理解し、支え合う地域づくりを進めることが重要」とあいさつした。

 永山さんは那覇市で、地域で必要とされる存在を目指し活動している「ハーネス」のこれまでの取り組みを紹介した。その中で、グラウンドゴルフなど、趣味を通して地域の人たちとの交流が、疾患を持つ人たちの回復を助けることなどを話した。

 狩俣さんは「22歳で発病した。孤独感に悩まされたが、27歳で入院し、仲間ができて徐々に孤独感から解放された。仕事にも就いて、仲間からも支えられ、今も頑張っている」と、自らの経験から周囲の人たちの理解などが支えになると述べた。
 山里さんは「精神疾患の人を店で雇い、初めはとても戸惑ったが、次第に信頼関係ができ、本人に笑顔が見られるようになった。このことで自分も成長することができた」と、経験を話した。

 また、パネルディスカッションでは参加者から「治療をしながら働き続ける思いは?」などの質問があった。狩俣さんは「車を買いたかったことと、生活にメリハリができ、達成感があることが大きい」と答えた。


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