「世界中に行ってみて」
写真家・石川氏が講演/上野小
写真家で世界七大陸最高峰登頂を達成するなど登山家でもある石川直樹氏を講師に迎えての講演会が25日、上野小学校(上里雅章校長)で全校児童を対象に開かれた。石川氏はこれまでに訪れた世界各地の写真を示しながら、外国の文化を知ることが地元の新しい魅力を発見する機会になるとの考えを示し、「将来は世界中に行ってみて」と児童に呼び掛けた。
石川氏は、手でカレーを食べている人の写真を示し、インドなどでは食事は右手で食べることを説明。「日本では手で食べると怒られるが、現地ではそれが当たり前。そんな違いをおもしろいと思い、いろいろなところへ旅に出るようになった」と語った。
氷で閉ざされる冬の北極では、住民はアザラシの肉を食用にしていることやシロクマの皮で作った服を防寒具として着ていること、車の代わりに犬ぞりを使うことなどを独特の習慣があることを紹介。これまでに2度、登頂を成功しているエベレスト登山の過酷さや魅力などについても写真や動画とともに説明した。
「世界中にはおもしろい場所がある」と話す石川氏。「みんなも外国に行って島に帰って来ると、島が違って見えたり、新しいものが見えると思う。将来は世界中に行ってみてください」と呼び掛けた。
児童を代表して児童会の川田琉理会長(6年)が「国によって生活習慣が違うことを知った。いろいろと教えてもらいありがとう」と感謝の言葉を述べた。