宮古地区全体で14・4%/10年度特定集団健診受診率(速報値)
市、「個別健診受診を」呼び掛け
2010年度「特定健診制度」の集団健診(保健センター、公民館などで実施)が宮古島市の5地区すべてで2日に終了し、受診率(速報値)は14・4%となった。前年度の17・7%に比べ3・3ポイント減少した。一方で、病院で受診できる個別健診については7月単月の受診者数が前年度に比べ倍増となっていることから、市福祉保健部国民健康保険課ではさらなる受診率向上に向け、未受診者には来年1月まで行われている個別健診の積極的な受診を呼び掛けている。
今年度の集団健診は7月13日から今月2日まで行われ、対象者1万2486人中、1803人が受診した。
各地区の受診率は、平良12・5%(前年度・15%)、城辺19・1%(同・25%)、上野20・3%(同・24%)、下地17・7%(同・18%)、伊良部14%(同・19%)となり、すべての地区で受診率は落ち込んだ。
同制度は、40~47歳の国民健康保険加入者を対象にこれまでの住民健診に代わり、メタボリック症候群の予防と改善を目的に08年4月から始まった。
国が設定した12年度の集団・個別を含めた特定健診全体の受診率65%に向け、市の年度目標受診率は10年度が50%、11年度58%となっている。
宮古島市はこれまで目標受診率を達成したことはなく、12年度以降、受診率目標を達成しない場合は、市が負担する後期高齢者支援金の最高10%が加算されるペナルティーが課せられる。
一方、目標を達成した場合は同支援金の10%が減額され、市の負担が軽減されることから目標達成は市の財政面からも重要となっている。
今回示された数値は集団健診のみの数値で、最終的な特定健診全体の受診率は、来年1月まで行われている個別健診終了後に示される。
集団、個別の両健診を併せた2009年度の受診率(速報値)は32・95%だった。