視野を世界に広げよう/琉球大学観光科学科
観光振興でシンポジウム
地域観光人材育成セミナー総括&観光科学科創立10周年記念シンポジウムが6日、那覇市、宮古島市、石垣市で同時開催された。沖縄の観光振興について沖縄ツーリストの東良和会長らが提言。今後の沖縄観光に携わる人材は、視野を世界に広げるよう促した。
イベントは琉球大学観光産業科学部観光科学科などが主催。琉球大学サテライトキャンパスを利用し、那覇市のほしぞら公民館で開催したイベントの内容をインターネットを使って宮古島と石垣のキャンパスに送信。それぞれのキャンパスの市民がリアルタイムで観光振興について考えた。
沖縄観光コンベンションビューローの上原良幸会長による講演の後、シンポジウムに入った。
パネラーの一人で沖縄ツーリストの東会長は「アジアの都市を見ると、沖縄観光の伸び率はそう高いものではない」と指摘。「グローバルに成長しているところに目を向けるべきだ」と主張し、国外の現状を知ることの重要性を説いた。
今後の観光振興を担う人材に向けては「成長するところだったらどこへでも行くという気持ちを持ってほしい」と助言。「外に拠点を置いて自分を試すことも大切なこと」と話した。
このほか、琉球大学観光科学科客員教授の上地恵龍さんや同科学科准教授の大島順子さんらが観光人材育成の現場を報告した。
同科同窓会長の安田賢吾さん、同科3年次の高江洲景子さんは沖縄観光の限りない可能性を語った。