マツが赤褐色に変化/野田山林の一部
市、原因究明を急ぐ
宮古島市の市有地で野田山林に生えているリュウキュウマツ林の一部が赤褐色に変化し目立ち始めている。成木約20本が被害に遭っており、今の状況がそのまま推移すると、立ち枯れの可能性が高い。まだ原因が分かっていないことから防除方法はない。市農林水産部みどり推進課の根間正三郎課長らは17日、現場の状況を改めて確認した。
被害木は、宮古南静園と島尻集落へアクセスする三差路手前の公道左方の斜面に並ぶように自生している。赤褐色は目視できる。
同課によると、マツは天然松で樹高8~10㍍、樹齢40年余。11月に被害を確認した。17日現在、被害拡大ははっきりしていない。
松くい虫被害の原因となるのが病原体「マツノザイセンチュウ」。宮古島では2006年3月、マツから「マツノザイセンチュウ」が検出されなかったことから、松食い虫被害は終息したと発表された経緯がある。
その後のマツ枯れ現象では、生理障害などによるものと推定された。被害木は伐採され焼却されていた。今回赤褐色に染まっているマツの樹勢回復は難しいようだ。
同課では「11月から関係機関と連携して対応策と原因究明を急いでいる」と説明している。