城辺、下地、上野を統合へ/市立学校給食共同調理場
市教委が方針決定
市教育委員会(佐平博昭委員長)の第9回定例会が25日、市役所城辺庁舎で行われ、これまで統合方法や諸課題について協議、検討してきた学校給食共同調理場の統合計画について、平良と伊良部はそのまま残して城辺、下地、上野の3調理場を統合し、調理業務を民間委託する議案について審議し全会一致で可決した。来年度に基本計画を策定し、新設される調理場の建設位置などを含め協議を進め、早めの着工にこぎ着けたいとしている。
学校給食共同調理場の統合については、今年2月に行われた同調理場運営委員会からの答申で、市の第二次集中改革プラン(施設管理の見直し)の中で同一施設の統廃合および民間委託の検討がうたわれていることから、答申もその内容(5カ所統合)に沿って行われていた。
しかし、答申後に学校規模適正化基本方針の一部変更(伊良部地区の小中一貫校)などもあり、担当課からは一つの施設に集約するだけではなく一部を存続させる方法など4案が提示された。
さらに、担当課から各種課題を考慮した上で「平良と伊良部は残して、城辺、上野、下地の3調理場を統合することが望ましい」との意見が市教委に示されており、今回の方針決定はそれを踏まえて行われた
市の学校給食は5カ所の調理場で、小中学校35校の児童生徒および学校職員等を対象に一日あたり5878食を提供している。5施設の設備能力は7500食分を調理することが可能。
5施設の設備状況は、下地、伊良部が建築後11年、平良と上野が13年だが城辺が31年経過し老朽化が著しい。
城辺調理場については調理機器等は2011~14年度で入れ替え済みで、建物に関しては修繕費を確保した上で4~5年は使用可能としている。