公僕としての役割強調/宮古島市
14年仕事納めで下地市長
各官公庁は26日、2014年の業務を終え同日「仕事納め」を行った。宮古島市役所では下地敏彦市長が今年1年を振り返りながら、市職員をねぎらった。一方で、「市民はもっときめ細かなサービスを求めている」と述べ、市民のために働く公僕としての役割を改めて強調した。来年の伊良部大橋開通や市政施行10周年を挙げ「今まさに宮古圏域は一つになる。未来に向かって宮古島市がより豊かで安心して生活できるよう頑張らなければならない」と訓示した。「仕事始め」は来年1月5日。
下地市長はこの日、市空港課を皮切りに宮古土地改良区、水産課、港湾課などのほか、各庁舎を回って訓示した。
伊良部庁舎では、来年1月31日に開通する伊良部大橋について、宮古島と伊良部島が一つになり経済や農業、観光面など、さまざまな波及効果の拡大を期待して職員のさらなる奮起を促した。
城辺庁舎では、子供たちの健やかな成長に向けた教育環境の整備と充実、上野庁舎では農業、水産業、畜産業の振興発展、下地庁舎では都市計画法に基づく宮古島市の健全な発展と秩序ある運営を図るようそれぞれ訴えた。
市役所平良庁舎で行われた仕事納め式では、同庁舎と第2庁舎で勤務する職員が参加。下地市長は、来年10月は市町村合併10周年を迎えるとし「宮古島市の職員としての自覚と誇りを持って仕事をしていると思う」と述べる一方で、「市民はもっときめ細かなサービスを求めている」と指摘した。
「これは何を意味するかというと、市民が市役所に対して絶大な信頼を持っている。市役所に相談すればたいていの事は解決してくれるという安心感が市民の間に出てきている」と述べた。
その上で下地市長は「私たちは市民の負託に応えるべく、今まで以上に丁寧に迅速に職務に精励しなければいけない」と呼び掛けた。
来年は未来創造センター(図書館兼中央公民館)やスポーツ観光交流拠点などの大型事業が控えている。
14年度一般会計予算の総額は合併後最大規模となる400億円を超えた。
下地市長は「部長はじめ、課長、職員が一致協力して事に当たらなければ400億円という予算は消化することはできない」と話した。