新年の決意筆に込め
233人が書き初め/金賞に石垣徳武君ら9人
第34回全宮古小・中学校書き初め競書大会(主催・宮古地区PTA連合会)が4日午後、平良第一小学校体育館で開かれ、児童生徒233人(小学生193人、中学生40人)が一筆一筆に新年の決意を込めて作品を完成させた。即日の審査で学年ごとの入賞者が決定し、南小の石垣徳武君(1年)ら9人が金賞に輝いた。
新年恒例の競書大会は、年頭の清新な気持ちを書に込めて決意を新たにすることが狙い。市教育委員会ほか宮古毎日新聞社など報道各社が後援している。
開会式でPTA連合会の友利正治会長は「多くの関係者のおかげで今年も競書大会が開催されることをうれしく思う。宮古の児童生徒は文化面、スポーツ面でとても活躍している。きょうは今年の思いを書で力強く表現した作品を完成させてほしい」とあいさつした。
続いて審査委員長を務める親泊宗二さんが「この大会も年々レベルが向上している。新年に対する思いを作品に込めて、今年一年もまた頑張ってほしい」と激励した。
この後、児童生徒は15分間練習をして黙想し、清書を前に気持ちを集中させた。
清書に入ると会場には一気に緊張した張りつめた空気が流れ、児童生徒たちは日ごろの練習の成果を発揮しながら目の前の半紙に一文字一文字を力強く書き込んでいた。
それぞれ最高の作品を完成させようと集中力を高めて書に打ち込む中、手やほおを墨で真っ黒にする児童の姿も見られた。
閉会後、親泊さんを含む審査員3人が学年ごとに審査を行い、入賞作品を決定した。
顔中に墨汁をつけた東小1年の根間たいし君は「いつもよりもきょうは上手に書けたのでうれしい。今年は大好きなサッカーを頑張りたい」と笑顔で話した。
書道を始めて9年目の松本瀬奈さん(北中2年)は「完成した作品は出来が良かったので満足している。2015年は3年生になり受験生になるので勉強を頑張りたい」と意気込みを示した。