消防任務に決意新た/市消防本部で出初め式
一斉放水で1年の平穏祈念
2015年宮古島市消防出初め式が7日、多くの関係者が出席して市消防本部で行われた。式に先立ち、下地中学校の謝敷勝美教諭に「一日消防長」の辞令が下地敏彦市長から交付された。また永年勤続などの表彰も行われ、職員、団員ら13人に表彰状が授与された。式典では消防職員の展示訓練やポンプ車による一斉放水が実施され、消防任務への決意を新たにした。
式典に先立ち、下地市長、来間克消防長と「一日消防長」に任命された謝敷さんが消防署員や車両の特別点検を実施した。
下地市長は「2014年は火災が31件、救急件数は初めて3000件を超えた。消防職員、団員は住民サービス向上のため、なお一層の研さんに励んでほしい」とあいさつした。
来賓として出席した、宮古島市議会の真栄城徳彦議長は「火災は一瞬にして生命、財産を奪ってしまう。市民の防災、防火意識の啓蒙(けいもう)啓発活動にも尽力してほしい」と祝辞を述べた。
謝敷さんは「一日消防長」として「消防職員、団員の皆さんの職務は、心技体一体となって、住民の生命と財産を守っている。今後とも消防力の整備をさらに進め、宮古島市から災害を一掃して住みよい明るい圏域づくりに努力したい」と署員らに訓示した。
式典後に、高齢者が餅をのどに詰まらせて心肺停止に陥ったと想定して、救急救命士による本番さながらの救急救命の展示訓練が披露された。
また、幼年少年防火クラブのあけぼの保育園(下地ヨシ園長)の児童7人と、あさひっ子保育園(仲間育子園長)の児童13人がかわいらしい遊戯を披露し、会場の参加者を和ませた。
はしご車からつるしたくす玉を割り、火の用心を呼び掛け、出初め式を締めくくった。
出初め式は、新たな1年を迎えるにあたり、職員、団員の新たな決意の下、訓練を実施するとともに、圏域住民の防災意識を啓発し、災害防止に努めることなどを目的に実施されている。