3分の1は「二日酔い」/飲酒運転検挙数
宮古島署管内昨年 全体的には減少
宮古島署管内で昨年1年間で飲酒運転で逮捕、検挙されたのは59件で、前年の73件より14件減少したことが同署のまとめで分かった。一方で、飲酒運転検挙件数の3分の1が早朝に「二日酔い」状態で運転し検挙されており、オトーリによる多量飲酒が改めて浮き彫りになった。
無免許や速度違反などを含めた、全体的な検挙件数は大幅に減少したものの、追い越し禁止区間での追い越しや、運転中に携帯電話を使用する交通違反の検挙件数は前年を上回った。
同署では、運転マナーの悪さは重大事故につながる恐れがあることから、引き続き交通ルールの順守を呼び掛けている。
酒酔い運転と酒気帯び運転での検挙件数が前年を下回ったことについて宮古島署では、「取り締まりの強化と交通安全協会などボランティア団体の協力、啓もうのたまもの」と話している。
しかし、人口割合からみると依然として飲酒運転で検挙されるのは高い。
出勤時間帯に検挙されるケースが増えており、同署では「前日までアルコールが体内に残らないような、節度ある適度な飲酒を心掛けてほしい」と話している。
交通事故の状況は、人身事故や全治1カ月以上の重傷は前年とほぼ同じ件数だったものの、死亡が前年のゼロから3件に増えたほか、全治1カ月以内の軽傷が29件増加した。
同署は、前年に比べて大幅に増加した運転中の携帯電話使用について「片手でハンドルを握った状態になり、前方への注意も散漫になる。いざという時にハンドル操作が遅れ、重大事故につながる可能性が高い」と指摘。危険性を十分認識した上で、基本的な交通ルールとマナーの向上に努めてほしいと訴えている。