三輪(熊本)が初挑戦V/100㌔ワイドーマラソン
女子は山澤12連覇/上北、能勢50㌔制す
第25回宮古島100㌔ワイドーマラソン大会(主催・宮古島市など)が11日、池間島、来間島を含む宮古全域で行われ、100㌔総合は初挑戦の三輪翔太郎(24)=熊本=が7時間49分48秒で優勝した。女子は山澤洋子(47)=茨城=が8時間29分8秒で制して12連覇を飾った。50㌔男子は上北泰弘(25)=神奈川=が3時間21分56秒で優勝。女子は能勢結希(44)=東京=が4時間12分44秒で連覇した。出場者は4コース合
わせて1468人。1194人が完走し、完走率は81・34%だった。
最長100㌔の部に出場した702人は、夜が明けきらない午前5時に下地公園をスタートした。スタート時の気温は16・0度。肌寒い天候の中を池間方面に向けて一斉に走り出した。
その後気温は上昇。最高気温は19・8度(午後0時57分)と、終日吹いた風を除けばランナーにとっては走りやすいコンディションの中でレースは進んだ。
優勝した三輪は100㌔初挑戦。序盤は先頭より後方の集団で前の様子をうかがった。体が温まってくると徐々にペースアップし、80㌔すぎにトップに立ってゴールまで独走した。
2位は千葉の関淳一、3位には神奈川の増田健太郎が入った。県勢トップは那覇市の早坂研、宮古勢1位は石川智紀だった。
一方の女子は山澤が圧巻の12連覇を達成した。コースを知り尽くした女王は序盤、中盤の走りを無難にまとめてラスト5㌔にペースアップ。6大会ぶりに8時間30分を切るタイムでゴールし、2位の土居綾(東京)に30分の差をつける会心のレースを見せた。
50㌔男子は上北が独走。大学駅伝の名門・山梨学院で鍛えた脚力を発揮し、3時間25分を切る好タイムで前回優勝の諸井勇人らを退けた。女子は能勢が3度目の優勝を飾った。
23㌔男子は宮古島市の仲間樹と児玉明紀が争い、ラスト200㍍でわずかなリードを奪った仲間が優勝した。時間は1時間23分0秒。女子は宮古島市の武島真規子が2時間6分33秒で制した。
10㌔男子は宮古島市の中島彰吾、女子は和歌山の古川由美子が優勝した。
このほかファミリーコースの2㌔の部には255人が出場。親子で心地よい風を浴びながら軽やかなランニングで汗を流した。
今大会も多くのボランティアが裏方で支えた。沿道では「ワイドー」と声援を送って限界に挑む選手の背中を後押しした。
ゴール地点ではJA女性部が豚汁を振る舞い、前日から仕込んだ手作り料理で選手の疲れを癒やした。