インフル注意報発令/宮古保健所
前週から急増、学級閉鎖も
宮古福祉保健所は14日、同所管内でインフルエンザの感染者が増えていることから、今シーズン初の注意報を発令した。市内小学校で学級閉鎖もあり今後、流行の拡大が懸念される。同所ではうがいや手洗いなど予防策の徹底を呼び掛けている。県内では警報発令が継続中。
第2週(5~11日)の一定点医療機関当たりの患者報告数は25・00人となり、前週の9・75人から急増、注意報開始基準の10・00人を大きく上回った。
同所では学校で3学期が始まったことや、年末年始の人の移動などに伴い発症数が増えたと予想。今後も患者数が増加する恐れがあるとみている。
年齢別では20代と30代がそれぞれ15人と最も多く、次いで▽0~4歳14人▽10~14歳11人▽50代10人▽40代9人▽5~9歳8人-などとなっている。
市内小学校では4年生の1学級が14日から学級閉鎖となった。学校側によると、9日に1人がインフルエンザで学校を休み、連休明けの13日にはさらに同じクラスの児童6人が休んだ。感染拡大を防止する観点から、同学級を14日から学級閉鎖にすることを決定したという。
同所では予防策として▽帰宅後や食事の前の手洗いとうがい▽バランスよい栄養の摂取と十分な睡眠▽不要不急の外出を避ける-などを呼び掛け。インフルエンザにかかった場合には「すぐに救急を受診するのではなくまずは、かかりつけ医に受診すること。また、マスクを着用するなど、ほかの人にうつさないための『せきエチケット』を守ってほしい」と話している。
一定点医療機関当たり 一つの医療機関に1週間で何人の患者が訪れたかを知る方法。宮古地区では人口比から、インフルエンザについては四つの医療機関(小児科、内科それぞれ2カ所)が指定されている。この医療機関の平均患者数が宮古地区における目安となる。