原料糖を初出荷/宮糖城辺
初荷500㌧、安全輸送祈願
宮古製糖(安村勇社長)城辺工場は15日、2014-15年産のサトウキビから生産した原料糖550㌧を初出荷した。平良港で初荷セレモニーが開かれ、宮糖や運搬業者の代表らが集まって製品の安全輸送を祈願した。
初荷は午前9時30分ごろ平良港に到着。トラック9台分の原料糖はベルトコンベヤーに投入され、大型船の船倉に流し込まれた。
初荷セレモニーで宮古製糖の安村社長は「今期のサトウキビは重たくて品質が良い。10年に1度あるかないかの量と質だ」と豊作型の原料を強調。その上で「この製品は農家と工場と関係者の汗の結晶。陸上、積み込み、海上運搬と、プロの力を融合させることによって所期の目的が達成できる。最後まで安全輸送に努めてほしい」と述べた。
琉球海運の翁長春雄常務は「農家が愛情を持って育てたサトウキビから作られた製品を、1粒残らず安全に輸送することが私たち船会社の使命」と述べ、期間中の安全輸送を誓った。
この日は城辺工場の550㌧と伊良部工場の950㌧を積み込んだ。船は同日、横浜に向けて出港した。
宮糖城辺は今期の製糖操業を7日にスタートさせている。開始1週間の平均糖度は13・87度と基準糖度帯内の取引が続いている。