3組の受賞盛大に祝う/市協会主催
県文化協会賞祝賀会
2014年度県文化協会賞受賞祝賀会(主催・市文化協会)が16日夜、市平良西里のホテルで開かれた。関係者ら約100人が参加し、功労賞に輝いた粟國和伸さん、奨励賞を受賞した池田幸子さん、団体賞を贈られたうるかクイチャー愛好会(砂川佳一会長)を盛大に祝福した。
粟國さんは、クイチャーフェスティバルなど多くの芸能・音楽イベントの運営に約30年関わるほか、子ども劇団や琉球國祭り太鼓宮古支部設立に取り組んだことなどが評価された。
書道歴25年の池田さんは、書道を通して伝統文化の普及に貢献し、地域と海外(中国・韓国・台湾)をつなぐ書道展を立ち上げるなど、文化交流と活性化に尽力したことが認められた。
1970年設立のうるかクイチャー愛好会は、島内外の多くのイベントに積極的に参加し、宮古のクイチャーを広く紹介。保存・継承にも尽力し、長きにわたり地域の文化振興に貢献した。
祝賀会では主催者を代表して市文化協会の大城裕子会長が「受賞おめでとう。今回は個人2人と1団体の受賞の喜びを皆さんと分かち合いたい」とあいさつ。昨年11月15日に浦添市で行われた表彰式で表彰状を受け取った受賞者に、地元の関係者が多数、見守る中で、改めて大城会長から表彰状が手渡されたほか、祝いの花束が贈られた。
粟國さんは「私自身の力は微々たるもので、出演者やスタッフ、皆さんの力が99%でここまできた。今後も皆さんの力を借りながら何かの役に立てればと思う」。池田さんは「思いも寄らない受賞でうれしい限り。私一人の受賞ではないことをしみじみと感じている。この仕事を誇りに思って、体が続く限り頑張りたい」。砂川会長は「今までいろいろな思いでクイチャーを踊ってきたことが報われたのだと思う。クイチャーを次の世代に引き継いでいく責任をこの会場で改めて痛感している」とそれぞれ語った。