一番牛87万円の最高額/15年初競り
2億8200万円の大商い/JAおきなわ宮古家畜市場
子牛1頭55万円
JAおきなわ宮古家畜市場で19日、2015年初競りが開かれた。子牛1頭当たりの平均価格(消費税込み)は55万3668円で、前年初競りを7万1101円上回る高値で取引された。下地敏彦市長が一番牛の手綱を引いた「実男」号が87万9120円(消費税込み)で競り落とされ、宮古の初セリでは最高額を付けた。前年初競りの最高価格84万1050円(同)と比べ3万8070円高かった。市場はご祝儀相場に沸いた。総売上高は2億8246万円に上った。
全国的な素牛(もとうし)不足の要因で、各地の市場では子牛は高値を推移しており、宮古も幸先良いスタートを切った。
入場した子牛482頭は全頭取引が成立した。性別の一頭当たりの平均価格は去勢58万6860円、雌50万2211円。最高価格は去勢87万9120円で、雌90万3960円とそれぞれ高値が付いた。
成牛を含む上場頭数は530頭で、うち529頭の取引が成立。一頭当たりの平均価格は53万3963円、平均キロ単価は1997円。
「実男」号が上場されると、セリ価格は一気に上昇。最終的には81万4000円(消費税含まない)の高値が付いた。下地市長は、喜びのポーズで電光掲示板に表示された価格を指した。その後の上場牛は50万円以上の高値が続き、市場は終始、明るい雰囲気に包まれていた。
「実男」号の所有者の砂川雅貴さん(29)=城辺字比嘉=に代わって父の雅一郎さん(66)が参加した。
雅一郎さんは「80万円以上付いたのは初めて。比嘉集落でも初めての出来事。今夜は盛大に祝杯を上げたい」と笑みをこぼした。